新規歌声合成ソフト「Synthesizer V」の個人的に良いところ11つ!
最近巷で話題になってる「Synthesizer V」がついに配布されました!ぱちぱち!
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私は特にプロジェクトに参加しているわけではなかったのですが、色々とご縁があったのでSynthVを触らせて頂いたり、日本語の監修、韓国語訳、日本語音源のカバーなども担当させてもらいました。
今回のSynthVベータ版配布と一緒に配布された音源は、英語音源の「ENG-F1:エレノア・フォルテ」さんです。
(SynthV公式サイトより)
私がデモを担当させてもらった日本語音源の「JA-F1」と中国語音源の「MAN-F1-V2」は残念ながら同梱されてないですが、まだベータ版なので音源のクォリティを向上させたら正式版にて実装されるかもしれません。
中国語版のクォリティーは十分だったはずなのでよく分かりません。
なので、本格的に弄る前の方のために「どんな感じなのかな~?」って気になる人向けにさわりの部分だけ書こうと思います!
①歌声の合成がめっちゃ速い
再生ボタンを押した瞬間、歌声が流れます。しかもめちゃくちゃ軽いです。
ちなみに再生している最中にパラメータ弄っていつ頃変化が適応されるのか調べたところ、少なくとも約60秒後になって変更が適応されたので、現在再生している場所から60秒後の場所は少なくとも同時合成してるようです・・・凄い・・・。
②GUIが見やすい&分かりやすい
ある程度DAWや歌声合成を弄ったことがある人にはとっつきやすい見た目をしているのと思います。
ノートを直感的にマウスで配置していったり、下のパラメータウィンドウを弄ったり、直感的に弄れるMixパネル、などなど・・・。
個人的にいいなと思ったのは伴奏を読み込んだ時にありがちな位置ズレの微調整が簡単なところです。
(原曲 by Crusher-P様)
③ピッチ線がリアルタイムで動く
ビブラート、ピッチベンド、ポルタメント辺りのパラメータを弄ると即座にエディタ上のピッチ線に反映されます。
なので、ピッチ関連パラメータがどのように動くか分かりやすく、初めて触る人でもとっつきやすいと思います。
④パラメータの効き方が分かりやすい!
SynthVの目玉機能とも言えるであろう「テンション」や「ブレシネス」、「有声/無声」などは、それぞれの作用がはっきりしてて非常に使いやすいです。
また声質のコントロールが楽になるので、「こんな感じで歌わせたい!」というのも簡単に調整できると思います。
⑤外国語歌詞をそのまま入力できる
英語・中国語歌詞をそのまま入力しても歌ってくれます!なので発音記号やピンインなどの事前知識がなくても簡単に歌わせることができます。
中国語はほぼ完璧です、英語はベータ版なのもあって正しく発音記号を割り当ててくれなかったりしますが大体はいい感じに発音してくれます。ここら辺は正式版での改善を期待します。
⑥パラメータ部分の分離ができる
「パラメータパネルを分離」にチェックを入れると、ドラッグでパラメータパネルを上下なら好きな場所へ動かすことができます。
なのでノートと重ねて細かいパラメータを描くということも可能です。
⑦歌詞の繰り返し入力ができる
たとえば、「ららら・・・」とずっと同じ歌詞を繰り返す部分があったとしたら、それを文字数分だけキー連打、あるいはコピペする作業は必須だったのですが、その煩わしい作業を省くことができます!
⑧ショートカットのフルカスタマイズ
デフォルトでもショートカットが準備されているので一部よく使うものを覚えるだけでも作業効率がメキメキ上がっていきます。
「使いづらいぁ・・・」と思ったら変更することも可能です。
ちなみに私がよく使うショートカットは「Alt+C」でノート作成モードと選択モードの入れ替えです。
⑨USTの読み込み、書き出しが可能
実はSynthV, MIDIだけじゃなくて、USTの読み込みに対応してます!
なので既存曲のカバーをしたいときには、自作、配布されてる単独音のUSTを読み込めば楽に始めることができます。
VSQ,VSQx,CCS,ppsf辺りは対応しないのか気になります。
ちなみに、SynthVの保存ファイルは結構前に気味の悪い拡張子と話題になった「.json」です()
⑩エディタの色がカスタマイズできる
デフォルトのプリセットから色を変えることもできますし、色を変えたい部位を指定してカラーピッカーで変更など凝った変更もできます。
なので推しキャラをイメージした自分だけのエディタも作れるかも・・・?
作ったカスタマイズカラーは「color-schemes」に入っているので、配布したり他の人のを使ったりもできます。
ちなみに「old」に入ってる「colorful」と「miku」は私が作成したものだったりします。
⑪描いたパラメータがノートにくっついてくる!
パラメータ同期モードをオンにするとノートを動かしても下で描いたパラメータが一緒に付いてきます。
まとめ(のような何か)
Synthesizer Vはこの段階でもGUIや機能は非常に優秀だと個人的には思います。
ピッチベンドでピッチを弄る以外にもノート分割やポルタメントの設定でも歌わせ方を調整できることは非常にお手軽ですし、合成音声が高品質なのにものすごく軽いです。
今のところ、エディタ内部で音源を作る機能とかは皆無なので、ENG-F1、MAN-F1-V2以外にも魅力的な音源が出るといいなぁ・・・と思います。(特に日本語男性音源欲しい)