アマノケイのまったり技術解説

合成音声系の技術的なことを中心に解説記事を書いていきます。

VVCV音素の使い方【DeepVocal用連続音(VCV音素)】

入力方法

基本的には「直前の母音」+「ヘボン式ローマ字」で入力します。

たとえば「うた」と入力する場合はこんな感じになります。

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ただ、この方法で手入力をするのは辛いと思うので、この形式を簡単に利用できる方法を書いていきます

 

簡易的な使い方

必要なもの

・最強プラグイン(Bizz様制作)

「iroiro2.zip」を解凍してUTAUのプラグインフォルダに入れてください。

ux.getuploader.com

・置き換えリスト

予め、最強プラグインの「Replace」→「tikan」ファイル内に「Kana2Hebon_Romaji.txt」「VVCV_Vowel.txt」のを両方入れておいてください。

標準だと「C:\UTAU\plugins\iroiro2\Replace\Tikan」

※大体のUTAU用ローマ字変換プラグイン訓令式なので使用不可

bowlroll.net

 

・UtaFormatix

USTファイルをDV用にVSQxファイルへと変換するとき必要です

akatsuki.sdercolin.com

 

手順

①最強プラグインでUSTを単独音にし、「bre」や「a R」などの特殊音素も削除します

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②文字系タブの「文字置換」から、先程tikanフォルダに入れた「Kana2Hebon_Romaji」を選択してローマ字に置き換えます

(真っ赤になりますが気にしないこと)

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③次に、「ローマ字連続」を実行します

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④そして、半角スペースを消去するために「歌詞部分削除」に半角スペース「 」を入力して実行します

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⑤最後に、文字系タブの「文字置換」から、先程tikanフォルダに入れた「VVCV_Vowel.txt」を選択して実行します。

その後、USTフォルダを保存します。

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⑥保存したUSTフォルダをUtaFormatixでVSQxに変換します。

一番左の矢印をクリックするか、ドラッグ&ドロップでUSTを読み込ます。

その後、V4のアイコンをクリックし、「OK」ボタンの左隣に配置されている「Keep Original」をクリックして適当な場所にVSQxを保存します

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⑦VSQxファイルをDeepVocalエディタで読み込みます。

UTAUで見たのと同じ形式になっていれば成功です

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